社会人と「雑用」

 某掲示板に反応ばかりしていて、自分自身が書いているものも初心者向けではないと言われている今日この頃。確かにネタにしがちでした。ただ、自分で一からネタを探して書くのはかなりの時間・労力を要します。そこで見ていない方々にもわかるように状況説明をする努力をしていきたいと思います。

今回はその某掲示板に出ていた「社会人といってもお茶汲みやコピーくらいしかさせてもらっていない」というフレーズに反応してみたいと思います。掲示板ではこれまでの流れとは違うものが書き込まれることが多いです。これはその中の一つで社会人が学生をバカにする態度を続けていることにたいして抗議するというものです。

 

私も社会人ですが、「この社会人は情けない」と思います。確かに経験しないとわからないこともあるでしょう。社会人は学生と社会人の両方の経験をしています。でも、経験した=偉いというわけではないですよね。

学生は気楽なようでいて、将来にたいしての不安や焦りを抱きやすいもの。でも、時間をかけて様々なことを体験し、土台を築くことができる貴重な時期です。充分に力を養い、将来、立派な方になってラクさせてください。(他力本願)

 

 お茶汲み・コピー取りなど「雑用」と呼ばれるものについて。

 

 ビジネス書では「雑用でその人の能力を判断する。重要な仕事を任せられるチャンス」というのと「なるべく逃げろ。適性があると思われ、そのままになってしまう」の両方を目にします。戸惑うところですが、個人的には両方とも正解だと思います。

 光を浴びる仕事をするには、出世するにはどうすればいいのかについては書けません。どちらも縁がないですし、興味ないですし。ただ、光を浴びている方々を見てきて感じたのは、行っていること一つ一つは意外と地味でそれらを地道に積み重ねているような気がします。

 

個人的には上の方々が注目しているかはともかく、「雑用」の手際が悪い方はほかも・・ということは多い気がします。

 

 たとえばお茶を入れるのにやたら時間がかかるとか。せっかく入れても帰ってしまうようでは手間をかけた意味がありません。入れるのがお客様に見えるところだとお客様が気遣ってしまいます。まぁ、接客業務がメインだった頃は「お茶を入れてというときは人数と場所を明確にしてくれ」というのがありましたけど。

 

 たとえばお土産を配るとき、誰からかはっきりしないとか。もらう側は気になります。特に地位が上になるほど人間関係が重要になってきますし。・・私も聞かれても困るのですが。

個人的にはせっかく買ってきたのだから、自分でアピールして配ったほうがいいのではないかと思いますけど。とある係長がやっていて、はっとしました。

その場で旅行話などをして交流を深める。(相手もお礼程度ならともかく、世間話を繰り広げるのはかなり難しい。その点、配りにきているときは話してもオッケーという意味でしょう) 自分の人間関係によって配る場所を細かく調整。(人に頼むと細かく指定しづらい。仲がいい方だと用意した数によって指定箇所があるか聞いて、交流がありそうなところに配ったりするけど)

 

これらは仕事をしていく上での基本、「迅速な処理」と「情報伝達能力」が表われます。生活の手段と割り切る人間はさっさと仕事を終わらせ、その勢いでとっとと帰る。仕事熱心な方はほかの仕事をがんばってください。

 

 蛇足ながら「お茶汲み」という言葉については「お茶は汲むものではない。入れるものだ」と力説したいところです。

 高校の時に紅茶に魅せられたのをきっかけに様々なお茶類に手を出して、10数年。まだまだ奥深さに呆然とする毎日です。

 逆にはまっているがゆえに、「究極のもてなしはセルフサービス。自分好みのお茶を入れられるのは自分しかいない」と思っています。お茶というのは茶葉の種類・茶葉の量・お湯の温度・抽出時間などでかなり変わってきますからね。お茶を入れるところに入れない部外の方へは「歓迎のしるし」で出すのもありですけど。(専門店になると自分で入れるか聞くところも多いです)

「はるのネット一人旅」トップへ オリジナルテキスト目次

55.訴えてやるといわれたら 57.お金と株の話でも