ネット犯罪編〜薬物

テレビや雑誌を見ているとインターネット=犯罪の温床というイメージになりつつあるのではないかと思われる今日この頃。特にメル友サイトを利用しているというと不信な目で見られてしまうこともあります。インターネット利用者でもメールは仕事や現実社会での友人・知人だけに利用している方々も意外と多いものです。

 

ネット利用者としては勘弁してくれという感じです。せっかく普通に日常生活を送っていたのでは知り合う機会がない方々と交流する機会なのに。

というわけで「あんたらのせいで大迷惑」シリーズ? 「ネット犯罪編〜薬物」をお送りしたいと思います。

 

 ネットを回っていると、覚せい剤・麻薬の利用者が増えたのはインターネットの拡大も大きな原因という記事がありました。「またネットのせいかい」と腹が立ったのですが、確かにあちこちの掲示板を利用していると何となく怪しい記事を見ることはあります。

 

覚せい剤・麻薬と書いてあるのは見たことがありません。S・スピードなどのメジャーな俗語でもないです。

←これらは覚せい剤のことです。覚せい剤と書いてあるとまっとうな人間はびびりますが、こういう言葉だと何となく安心しちゃうのが怖いですね

 

「疲れが吹っ飛ぶ」、「眠らなくても大丈夫」、「絶対にすぐにダイエットできる(1ヶ月で10キロとか)」「イライラがなくなり、気分がよくなる」など、そんな都合がいいもんがあったらテレビ・新聞・雑誌でガンガン取り上げるに決まっているという書き込みはどこか怪しいと思います。

 

「疲れが吹っ飛ぶ」 疲れているのはきちんと休めという警告信号です。疲れを感じないと休まないので体がぶっ壊れます。

「眠らなくても大丈夫」 時間の長短は個人差がありますが、睡眠は生き物である以上は必要不可欠なものです。

「絶対にすぐにダイエットできる」 急激に痩せるのは体のどこかが病気である疑いが大です。

「イライラしなくなる」 感情ある人間である以上、怒り・不快の感情は当然あります。

 

実はこれらは覚せい剤・麻薬などを売るときによく使われる表現として有名です。というわけで実際はまっとうなものかもしれませんが、疑いの目でみてしまいますね。

薬物を売ろうとする人間は何とか一回でいいから手を出させようと知恵をひねっています。これらの薬物は一回手をつけると、後でそのことを知ってもなかなかやめられません。

 

1.覚せい剤・麻薬は病気の状態をつくりだすものです。

脳が小さくなったり、神経が麻痺してぼろぼろになったり、溶けたり、胃が破れたり、肌がぼろぼろになったり、耳が聞こえなくなったりします。けっしてキレイにはなりません。

 

2.一度手を出すと治すのは非常に困難です。

利用した際の快楽が強いためにまた手を出したくなります。次第に効かなくなってきて、量が増えていきます。

やめようとしても中毒症状のために大変な苦しみがあると言われています。全身が万力で絞られるような苦しみや、虫が肌の下を這いずり回るような幻覚症状が起こるといわれています。

 

3.一生抱えなくてはいけない後遺症を抱えます。

中毒症状が治まってもストレスや疲労、お酒を飲んだなどのちょっときっかけで中毒症状の苦しみが再発することがあります。(いわゆるフラッシュバック)

 

4.再発しやすいです。

フラッシュバックの苦しみから再び手を出すことが多いといわれています。

 

 このように害が大きいからこそ、法律で厳しく取り締まられています。

 

私は小心者なので怖くて連絡する気にはならないです。でも、もしかしたら本物かなぁと心惹かれるものがあるのも事実です。特に悩んでいるとき、落ち込んでいるときは警戒心が鈍ってきます。もしそうでもいいかなとちょっと思ってしまったりすることもないわけではありません。

でも、それでも手を出さないのは、幸せになる機会も失ってしまうからです。もちろん立ち直れないというわけではありません。ただ、より大きな障害を一生抱えることになります。

 

嫌なことや辛いことから逃げたくなりますし、逃げることは悪いと思いません。でも、不幸になるよりも幸せになるように足掻いたほうがいいのではないでしょうか。

黙っていても気付いて手を差し伸べてくれるレベルのお人よしはまずいません。でも、助けを求めれば手を差し伸べてくれるレベルのお人よしはたくさんいます。目の前にいなくてもちょっと離れたところにいるかもしれません。インターネットで出会う機会はさらに広がったのではないでしょうか。

世の中、そんなに捨てたもんじゃないです。悪意をもっている人間も多いかもしれません。でも、それ以上に優しさをもった方々も多くいます。私も多くの不器用なお人よしたちにめぐり合いました。

 

 手を出してしまった方を知っていたら、すぐに警察・医師などに相談したほうがいいと思います。犯罪歴がつく、世間体などを考えてためらうかもしれません。でも、早くやめさせないと命にかかわります。中毒が進行すると周囲を傷つける恐れもあります。

自力で抜け出すのは非常に困難だと言われています。困った時には専門家に頼るというのも正しい選択だと思うのですが。

早くやめたほうが中毒症状・フラッシュバックなどが軽くて済みます。

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