「成功」は難しい〜人間関係
いい学校を出て、いいところに就職して。いわゆるエリートさんになるには競争に勝たなくてはいけません。そのため、「勝つこと」への執着が強くなっていきます。 それが時として人との交流においては障害になりかねません。 「勝ちたいという気持ち」自体は悪いことではありません。やる気を生み出し、自分を高めようという原動力になります。 ただ、それは自分だけではないということを忘れてはいけないのではないでしょうか。誰もが多少なりとも「人より上になりたい」という願望をもっているものだと思います。 一番仲良くなりたいと思うのは自分と共通点が多い人間であるとよく言われています。 ぶっちゃけた言い方をすると自分と同じようなレベルの人間というやつです。自分より優位な者に対しては尊敬の念を持ちつつ、どこか劣等感をもってしまうものです。逆に自分より優れたものをもっていると思えない相手にはどこか物足りなさを感じるものです。 友好的な関係を築くには会話をしていて、「自分も同じですよ」と仲間意識をもつことと言われています。でも、「勝つ」ことに執着しすぎている場合、何かと自分の優位を誇示しようとすることになります。 誇示されると相手も競争意識が刺激され、自分の優位を誇示して・・。お互いに張り合いつづけることになります。 そして、何となくぎくしゃくしていきます。 人と人との交流とはお互いに競争して、高めあうものという方もいるので一概に言えません。ただ、私はお互いに勝ち負けを意識させない努力をすることも人と人との交流には必要なのではないかという気がします。常に闘いつづけるのも疲れてしまうものですから。 |