避けたくなる人々

 「他人を貶める・否定することで自分はスゴイのだと強調していると思われる方々」にしばしば出くわします。

 

 いわゆる世渡りについて書いてある本によるとこういうタイプには「とりあえずスゴイと言っておく」というのが基本です。ただ、単純にヨイショするだけでは相手の機嫌を損ねる場合があります。

私のバイブルの一つ「大人養成講座」に学歴の話でその例が書かれています。学歴の話が始まったら自分の学歴と相手の学歴の社会的評価を比較してどう対応するか判断するというものです。

自分より明らかに上…何も考えずに手放しで褒めていい。

それ以外…聞き返されたときに答えやすいようにとりあえず場所や勉強した内容など無難な内容を話題にしておく。

 

 そうでない方々より対応に気遣うことが多いので、それでも付き合いたいと思わせる何かがないと避けられることが多いと思います。

 

 「人を身なりで判断してはいけない」という言葉があります。

 人道的な意味で使われることが多い言葉です。

 ただ、商人(あきんど)の場合は少々シビアで「身なりでお客さまになっていただけるか見分けるのは難しいのでとりあえず最低限の礼を払っておく」という意味になります。

 商品を買ってくれる方が必ずしも立派な身なりをしているとは限りません。扱っている商品によりますが、むしろ一見地味な方々のほうが買ってくれることが多いのです。かなり裕福な方々でないとすべてにお金をかけるわけにはいきません。同じ収入なら身なりにお金をかけている分、自由になるお金が少なくなります。ブランドとしての格を上げるために裕福な方々だけを相手にするという方針もありますが、その分市場は狭くなります。

 

 時間・労力の使い方もまた似たところがあります。

仕事ができる人間は遊びも充実していると、公私共に充実しているのが優れた人間と一般的に言われています。ただ、どちらも時間・労力を必要とし、実際に「公私共に充実している方」を探すとなるとかなりの競争率になります。そういう方とは是非とも仲良くなりたいという方々が多く、時間は限られているのですべての方々と付き合うわけにはいきません。選ばれるためには自分もそれに釣りあった人間にならなくてはいけません。

エリートほど遊びを知らないことが多い。(仕事がハードだから)

 プライベートが充実している方は自由になるお金が少ないことが多い。(働く時間を削っているか、趣味につぎ込んでいるか)

 が一般的になります。

 

 理想を追い求めるのは自由だと思いますが、思い通りにならないと当り散らす方々をみかけると(係わりたくないなぁ)と思います。

 

 人間関係は難しいですね。

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