まっとうな反応は少ない
いつも見ているSimple〜憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向の日々(http://simple-u.jp/)が500万ヒットを迎えました。その次の更新でお祝いのメールが1通と書いていました。1日数千ヒットのアクセスがあるサイトです。(2005.10.5) でも、意外とそんなものかもしれません。 個人サイトも有名になればなるほど本などと同じ感覚になるような気がします。ベストセラーの本を買って、(へぇ、何百万部売れているのか)と思っても「おめでとうございます」と手紙を出すことはほとんどないようにないでしょう。 ファンサイトがつくられたり、メーリングリストがつくられたり、コミュニティでそのテーマの交流の場ができたり、とファン同士の交流は増えるかもしれません。ただ、遠慮もあって、ご本人にその内容をお知らせすることは意外と少ない気がします。 個人的にはアクセス数を増やすよりも誹謗中傷(存在そのものの否定以外の意図が読み取れないもの)以外の反応を増やすほうがはるかに難しいような気がします。 テキストサイト界隈と呼ばれる個人サイト群を見て、語る方々はサイト運営者に聖職者のような禁欲さを要求しています。多くの方々に見てもらいたいと望む方々を「アクセス乞食」と批判し、交流を楽しむ方々を「馴れ合いウゼー」「サイトを馴れ合いの手段にしている」と批判し、収入を得ようとすると「守銭奴」と批判し。 サイト運営は修行ではありません。時間・労力を費やすからには何らかの成果を得たいと思うのは当然のことだと思います。 「不特定多数が見る場所で表現する者は見た者がその内容について反応することを受け入れなければならない」ので批判されるのは仕方がないと思っています。ただ、「その反応にたいしてどう反応するかは自由」だからすべての要求を受け入れるつもりはありません。特に与えられるのが当たり前であり、自分の望みどおりにならなければ存在を否定してもいいという態度の方々の期待に応えるつもりはまったくありません。 何かを望むなら自分自身も何らかの努力をするか、対価を払うかしなければいけないのではないかと思います。 |