自分をかわいがってあげよう

うつ病の治療でカウンセリングをすると恨みつらみがたくさん出てきます。それは治療が進んで元気になってくるほど強烈なものになって、普段付き合っている方々が立ち会うと困惑するものらしいです。

「そんなことを思っていたなんて知らなかった」

 それだけ本人が押さえ込んでいたか、それとも周囲が耳を貸さなかったか。ただ、普段から一見好き勝手に言っているように見える人間でもどこかセーブしているものです。「治療」の名目がつくことでそのセーバーが外れます。完全に外すことは難しいのですが。

 

よく不平不満を言うなという方々がいます。みんなが我慢しているのだから我慢しなさいと。でも、押さえ込んで、溜め込んでしまってから暴発してしまうと、より一層激しいものになります。

 

だから、適度に吐き出すことも必要だと思います。闇の部分をぶつけられて、気持ちがいい人間は少ないので、できるだけ表現に気をつけたほうがいいと思いますが。(私はうまくできないので日々努力中です)

 

まあ、よく正直になれ・建前はよくない・本音での付き合いと言っていて、相手が実際にそのとおりにすると怒ったり、逃げ出す人間も多いんですけどね。

 

自分を一番かわいがってあげられるのは自分です。そして、他人もまた自分をかわいがってあげたいと思っています。

優しくしてもらいたかったら、自分も相手に優しくするように努力しましょう。和みたかったら、自分も相手を和ませるように努力しましょう。誉めてほしかったら、自分も相手を誉めるように努力しましょう。つらいことや愚痴を吐き出したかったら、相手が吐き出すことも認めるように努力しましょう。

 

お互いにお互いをかわいがってあげられる方々とたくさん知り合いたくて、今日もネットの旅を続けています。

 

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