学歴というやつ

「斬鉄剣」はよく受験のことを例にして、書きます。いつまで受験のことばかり書くのか。社会人になってもそれしかないのかというご意見もよく目にします。確かに多いですよね。

ただ、社会人として思うのは

「社会人としていくら様々な経験を積んだとしても仕事はネタにできないことが多いですよね。不特定多数に話すことができるようなほかの熱い体験をするのは意外と難しいですし」

さらには「いわゆるエリート」になればなるほどどうしても仕事一色の生活になりがちという傾向があります。

 

いわゆる学歴社会の価値観の中で青春時代をすごしてきた人間にとってはやはり「東京大学」「京都大学」などガイドブックに観光名所として載るような大学は特別な存在なんだろうと思います。

私自身も東大に観光に行って赤門前で写真をとっていたような人間です。(周辺のお店には観光客向けと思われるお土産も売っています) 東大・京大卒と聞くと見にいったりします。

 

 憧憬かミーハーか。

 

恐らく目指したであろう人間と、最初からまったく考えていなかった人間の違いでしょう。

 

学歴=就職のための道具と思っていました。

そして、仕事については「安定したところに勤めて、そこそこの生活を送る」というスタンスです。いわゆるエリートさんたちを「いいなぁ」と眺めながら、自分はそこそこの生活を送るというのを目標にしていました。かっこいいなぁと憧れないでもないです。でも、実際になってその生活を送るのは大変だと思います。エリートさんたちと親しいというほどではないけどその生活振りを知る機会はあるという環境で育ってきたからでしょうか。

やりたいことと言われればあるけど、これじゃなきゃダメというほどでもありません。でも、自分にはあわなそうなものを避ける選択肢を多くしたいと思います。これは今も変わりません。

学歴はできる限りいいものがあったほうが選択肢は増えます。そして、就職の際に男性の場合はともかく女性の浪人は不利と言われていました。となると現役で入れそうなところで、なるべく有名なところ。ということになります。

 

 出世のマックス値。そういう面もあります。私自身は就職してしまえば、あとは関係ないと思っていました。でも、下っ端であっても社会的地位が高い方々との接触の機会が増えるのは事実です。

共通のネタがあったほうがやはり話しやすいようです。大学ネタは違うところでも「どこにある」「学食はどうだった」「サークルは」というようなカンジでそこそこ会話がつなげます。

 

受験産業について書いていることもそういう面もあるなぁと思いました。予備校にも通ったので、特定の大学に固執している方々にも多く出くわしました。手段が目標になっているよなぁと思いましたし、今も思います。どうしても大学・そこにいる教授の元で学びたいなど必然性があるのならともかく、そうでもなさそうですし。

 特定大学出身者であることが条件になっているような気がする職業もあります。いわゆるエリートさんの中でもえりすぐりといわれる方々ですね。ただ、大学に入るのにかかった年数に比例して、その職業につくのが難しくなっていく気がします。受験勉強を続けるのは大変なことですし、早めに見切りをつけたほうが結果として幸せな生活を送れるのではないでしょうか。

 そこそこの生活を送るというのも意外と大変なのですけどね。

「はるのネット一人旅」トップへ 斬鉄剣関連テキスト目次 学歴というやつ2