自殺衝動とその対策

 自殺衝動。それは「ちょっとしたはずみで凹みモードに入り、死んだほうがいいという結論に達する思考が続く状態」です。(正確な説明は専門サイトを見てください)

 

 本当にささいなきっかけ、例えば「暗い話題が耳に入った」、「パソコンで入力していてキーを誤変換」「箸を落とした」程度ではじまります。仕事をしていると話し掛けられたり、電話をとったりすると中断します。でも、一段落するとまたぐるぐる思考がはじまってしまいます。

 苦しいです。世の中に絶望し、そういう状態になった自分の失態を挙げ連ねて責め続けて、死んだほうがいいという結論になる思考を繰り返すのはキツイです。苦しさから逃れようとして、反論を考えます。

 (何で死ななきゃいけないという結論に達するのだろう。この程度で死んだほうがよかったら人類全滅していそうだ)

 そう。死んだほうがいいと思い始めたきっかけになるようなミスをしたことがない人間はまず存在しないでしょう。

 

ここでうつ病についての知識があると(これが自殺衝動というヤツなのか・・)と気づきます。ただ、気づいてもとまるわけでないのが厄介なところです。

(ほかの人間は関係ない。そうやって逃げようとする卑怯な自分の問題だろう)

などとさらに自分を責め始めます。

 

 対策行動〜危険な場所になるべく近づかない。

 

 とりあえず自分を責め続ける苦しみから逃げるためだったら何でもしてやるという心境になってきます。そして、衝動的に自殺行動にでてしまうのでしょう。最初に自殺衝動が起きたときに危険な場所にいなかったのが幸いでした。確実性を求める性格なので、こういうときにも刃物で刺すなどは急所を知り尽くしていないと死ぬ確率が低い方法は考えません。さらに苦痛を増やすだけなのは嫌ですから。

 「ある程度の高さから飛び降りるか、スピードの出ている電車などに飛び込みたい」

 今は屋上に出られなくなっていたり、高いところはよじ登らないと飛び降りられないようになっているところが多いです。かなりの運動神経とよじのぼりやすく、なおかつ人目につかない場所を日ごろから探しておくなどの努力が求められることでしょう。電車などはホームに電車が入ってくるまではホームに降りない、「損害賠償が高い」と唱え続けるなどで、乗り切りました。

 ただ、どうでもよくなってくるのが厄介なところです。

 

 考え方の対策〜前向きに死に方について検討する。

 

 思考がはじまったときには死ぬことへ罪悪感をもつとさらにドツボにはまることがわかりました。自己嫌悪がエスカレートしていきます。

 そこで死ぬことを前提に考えてみることにしました。

 効率のよい死に方を考える。死ぬ前の準備を検討する。(加入している生命保険や貯金などを一覧表にしてみるなど) 死ぬ前にやってみたいことを考える。など。

 自殺衝動が出るような状態の場合は思考能力そのものが低下しているのでなかなか考えがまとまりません。そして、どの場所にいてもすべてを万全にそろえるのはむずかしいのです。

 ただ、マメな方だといざというときの準備が元々、万端だったりするのでこの手は使えません。

 

 ぱっとうつ病が治る方法があるに越したことはないのですけどね。薬もある程度飲んでみないとわかりませんから。

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