うつ病の治療
うつ病の治療には「充分な休養」と「治療薬」が必要と言われています。 脳をどうやって治すのだと疑問に思うのでしょう。どういう薬なのかとしばしば聞かれます。坑うつ剤の多くは「脳内伝達物質の不足を補うことで正常な働きに近づける」と言われています。正確な説明は多くの専門サイトがあるのでそちらをお読みください。 飲んでいる人間の実感としましては 「ぐだぐだ考え出したらあらゆる手段を使ってストップさせて脳を強制的に休ませる薬」 だと思います。 うつ病の治療薬の代表的な副作用に「眠気」「吐き気」「めまい」があります。 働きながら治療しているときは何とかならないものかと思っていました。頻繁にこういう状態が起きれば、当然のことながら仕事に支障が出ます。朝起きたときにこういう状態になると出勤できません。壁に手をつきながらでないと歩けない状態になってしまうと駅までたどり着くのは非常に困難です。 でも、休職してから気付きました。健康な人間と同じ生活を送ろうとするから「副作用」と感じるのであって、「治療薬としては本来の働き」なのかもしれないと。 健康な人間がこういう状態になったらどうするでしょうか。状況的に支障がなければ「横になって休む(眠る)」はずです。 休職してからこういう状態になったらおとなしく横になり、副作用が収まるまで休むことにしました。休むと苦しい状態は収まります。これはうつ病の最大の治療「充分な休養」をしたことになります。 診察で「症状」や「副作用」を言った結果、何度か薬が変わりました。検索すると「これって睡眠薬じゃない」と思うものがしばしばありました。「脳を休ませる」には眠らせるのが一番ですね。眠気を抑える薬でたいてい激しい副作用に悩まされました。「悪寒」「吐き気」「頭痛」「めまい」など。結果的に副作用で休まざるをえない状態になったこともあります。「眠気以外でとにかく休ませる」状態をつくったと考えると納得です。 2004.12月の末、仕事上のゴタゴタの最中に具合が悪くなって早退したことがあります。 個人的には「下っ端くんでは対処不能なので、とりあえず溜まっている仕事を片付けて、後でもっと上の人間に相談」を選びたかったです。頭越しはよくないという配慮が裏目に出ました。とりあえず第2段階に移りたいところです。(最終的には本部の制度改革担当に原稿を送るつもりで、原稿が家のパソコンに入っていました。休職後に削除しましたけど) ただ、ほかのメンバーとの兼ね合いもあり、出向きました。案の定、無理。一人だったらその場は即座に撤退です。でも、ほかのメンバーの間に挟まれ、その場から離れるのは難しい状況でした。 「強制終了」が作動。 耳がキーンとして聞こえなくなった→頭が真っ白になった→平衡感覚がおかしくなって起き上がっているのが難しくなった そして、休憩室につれていかれて、早退しました。 まともに動けない自分に思いっきり自己嫌悪し、症状が悪化。それまでたまに出ていた自殺衝動が激しくなり、薬が増えました。めまいと吐き気と吐き気がひどくて、起き上がっているのがやっとという状態になりました。(自殺衝動については別のコラムで) これもあとから考えると「強制的に休ませる&強制的に休ませる状態を強くしたのに逆らった結果」ですね。 ほかの副作用にカフェインで気持ち悪くなるなどがあります。カフェインは活性化を促すので気持ち悪くすることで強制的に休ませるというやつなのでしょうか。 薬を飲むと一見ほぼ普通の生活が送れるだけに治療の基本「とにかく休養」を忘れがちというのが厄介なところですね。 |